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いろいろな整体術その2.カイロプラクティック

整体術といっても、実は非常にたくさんの手法・流派などがあります。


揉むようなもの、骨や関節にアプローチするもの、足ツボ療法に見られる、直接問題のある箇所を触るのではなく、離れた位置を触って改善を促す方法、神経などにアプローチする方法など様々。


加えて、中国発祥の技や日本で開発されたもの、アメリカや欧米発のものもあり、それぞれに特徴や長所・短所があります。


ここでは、それらの中から代表的なものを少しだけ紹介していきたいと思います。


 
いろいろな整体術その2.カイロプラクティック


整体と聞くと多くの人は、背骨や首の骨をバキッとならす施術方法を思い浮かべる人が
多いと思います。


あれはアメリカ発の整体術である、「カイロプラクティック」の技の一つです。
(カイロプラクティックとは「手」と「技術」というギリシャ語の単語を組み合わせた言葉)


カイロプラクティックは、日本とは違い、アメリカでは医者と同じ国家資格であり、大学で2年間、お医者さんと同じように医学について学んだ後、カイロの技術をさらに2年間学ぶことで資格を得ることができます。


日本の専門学校では、医者の部分がなくて、カイロプラクティックの2年間の部分だけを学ぶタイプのところが多いです。おそらく、日本の整体の学校でもっとも多いのが、このカイロプラクティックを教えている学校ではないかと思われます。


ただし、国家資格でないこともあり、中には内容を大幅に削って「3ヶ月で学べます!」とアピールするところがあったり、まったくカイロプラクティックとは関係ないような整体術を「カイロ」だと言い張って教えているところがあったりはしますので気をつけて学校は選びましょう。


 
もともとカイロプラクティックは100年ぐらい前、ダニエル・デビッド・パーマー(パルマー)さんという方が、自分のところで働いていた使用人の背中の骨が異常に外側に出っ張っているのを見かけて、戯れにグイッと元の位置に押し込んでみたところ、その使用人は耳が悪かったのが急に聴こえるようになったため、「これはいったい何なんだ!?」と研究し始めたのが、始まりだといわれています。


背骨や骨盤などの歪み(サブラクセーション)がさまざまな疾病の原因となっているという考えのもと、骨をバキッとやること(アジャストする、とか、スラストするとかいう)で、元の正常な状態に戻せば体が良くなるというのが基本原理。


これが戦後日本に入ってきて、テレビなどいろいろなところで見かけるようになったので、整体といえば、この骨をバキッとやるタイプのもののことだと思う人が増えました。


このカイロプラクティックの優れているところは、日本や中国発の整体が「こうやれば良くなった」という経験を多数集めて作っただけで、何故良くなるのか?という部分の説明が曖昧というか、経絡とか気の流れとかいった、概念的なものでしか説明できない部分が多いのに対し、生理学や解剖学などの観点を入れてあるので、これこれこういう理由で良くなるのだ、という理由が割合はっきり説明できるところにあります。


一応、理屈があるので、これでダメならこっちのやり方をすれば良くなるはずだ、といった具合に予想をたてやすかったり、患者さんに説明する際にも、相手が理解できるように説明することが可能なので、納得感を引き出しやすかったりします。


ただし、骨をバキッとやるということは、外部から瞬間的に強い力を掛けるということなので、方向や力加減を間違えると、相手の身体を良くするどころか、バキッやった瞬間に身体を痛めてしまうことも多々あります。それ故、相手に怪我をさせないレベルに達しようと思えば、相当練習を積む必要がありますが、練習する場合、専門学校などで生徒同士がお互いを練習台にしてやることが多く、当然、下手な者同士がお互いにバキッとやりあっていれば、そこで事故が発生することがしばしばあります。


そういう意味では、結構、身につけるのも一苦労な整体術だということはいえるでしょう。


また、100年前のパーマーさんの時代は「骨が歪んでいるから体に問題が起こるのだ」と考えても問題ありませんでしたが、現在では、神経の緊張や血流の悪化が筋肉を緊張させ、その筋肉の緊張が、骨を歪ませていることが多い、ということがわかっているので、骨だけをバキッとやったところで、筋肉の緊張の方が解けていなければすぐに元の歪んだ状態に戻ってしまうことがわかっています。また、なんども骨をバキッとやっていると、関節部分がゆるゆるになって、次第にいくらやっても効果が出なくなることがある、ということもわかってきています。


なので、今はこの技を多用する人は学校出たての人が多くて、最近は元々カイロプラクティックの技法を学んだ人でも他の整体術を使って体の状態を整えた後、どうしても一部、体の変化が出ないところがある場合とか、緊急で体の状態を一部変えたい場合だけ、このアジャストを使う、という形にしている人も増えています。(どうしてもバキッとやってもらわないと、やってもらった気がしないという人に対しては使うと思いますが)


あと、現代人はストレスの多さだったり、長時間パソコンに向かっていて身体を動かさないことだったり、いい加減な食生活、不規則な睡眠時間、運動不足などが体の不調の原因となっていることが多く、こういうことが原因のときは、あまり骨をバキッとやっても効果が出ないこともよくあります。


なので、カイロプラクティックは、身につけておくに越したことはないけれど、決して万能の整体術ではないということは、くれぐれも頭に入れておいた方が良いでしょう。(事故も発生しやすい技法でもありますし、最近は、この骨をバキッとやる方法は敬遠したい患者さんも多いですから・・。)


一応、生理学や解剖学、医学などの知識なども使うし、使いどころを間違えなければ、有効な技として使える整体術です。長所と短所を良く理解した上で使ってみると、結構役に立つことでしょう。


(なお、巷の整体院で「カイロプラクティック」を名乗っていても、実は日本古来の整体術を使っている場合もあるし、単に「整体院」としか看板に書いてなくても、カイロの技を使っていることもあります。


同様に、「カイロの学校です。」と名乗っている学校でも、実際にはカイロじゃない方法を教えている学校もあれば、その逆もあったりします。


中に入って確認しないとわからないので、看板とかパンフレットだけで中身を判断しないようにしましょう。)


 
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