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いろいろな整体術その15.古武術介護術

整体術といっても、実は非常にたくさんの手法・流派などがあります。


揉むようなもの、骨や関節にアプローチするもの、足ツボ療法に見られる、直接問題のある箇所を触るのではなく、離れた位置を触って改善を促す方法、神経などにアプローチする方法など様々。


加えて、中国発祥の技や日本で開発されたもの、アメリカや欧米発のものもあり、それぞれに特徴や長所・短所があります。


ここでは、それらの中から代表的なものを少しだけ紹介していきたいと思います。


 
いろいろな整体術その15.古武術介護術


古武術介護術という方法を聞いたことがあるでしょうか?


武術家の甲野 善紀氏が、合気道や柔術などの技を応用して、座っていたり寝ている状態の人を楽に動かしたり、誘導したりするために編み出した方法で、NHKで紹介されたのを機に、現在、多くの介護の現場で使われるようになっている方法です。


この方法は整体術・・・というわけではありませんが、これを勉強すると体の使い方や、構造・仕組みなどへの理解が深まります。すると、当然、それらへの理解が深まれば、整体の技術力も高まることになるで、ぜひ一度は勉強しておいた方が良いと思います。


また、重いものを持ち上げることが多い仕事についていて、そのために腰痛を発症した方が整体院に来られた時には、腰に負担をかけずに重いものを持ち上げる方法を教えることができれば、当然、その人が腰痛を改善させたり、再発したりしない方向に持っていったりすることができます。


こういったメリットもあるので、やはり人の体を扱う職につくのであれば、一度はしっかりと勉強したおきたい方法、だということが言えると思います。


古武術介護入門(古の身体技法をヒントに新しい身体介助法を提案する)


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古武術介護実践編


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例えば、赤ちゃんを抱っこすることが多くて、腕の力を使いすぎ、それが原因で腰や背中の方まで不調が発生しているお母さんの方が、院に来られた場合、施術をすることで、その時は体の状態を改善させることはできるかもしれません。


しかし、そのお母さんは、また家に戻れば、毎日赤ちゃんを抱きかかえなければならないので、またすぐに腕を酷使することになり、悪い状態に戻ってしまいます。


その際に、腕だけではなく、体全体を使うことで、少ない力で赤ちゃんを抱きかかえることができるようになれば、そのお母さんは不調を発生しにくくなります。その方法をしっかりと教えることができれば、当然、すごく感謝されることでしょう。


患者さんの状態を改善することができ、感謝がリピート率の向上や、クチコミ・紹介につながるので、施術する側・される側に双方にとって良いことだと思います。


また、足腰が弱った高齢者の方を椅子やベッドから立ち上がらせようとしたとき、どこに手を置いてサポートしてやると、少ない力で立ち上がらせることができるのかを知っていれば、施術する側が力を使って立ち上がらせる必要がなくなります。これは非常にメリットが大きいです。


整体師やセラピストの中には、患者さんの体を良くしようと施術しているうちに、自分の腰に負担をかけすぎて、自分の体の方をおかしくしてしまう方が少なくないだけに、腰などに負担をかけないですむ方法を知っておくことは非常に重要なことだと思います。


こういったもろもろの点からも、この古武術介護術を勉強する意味は十分にあると思います。


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なお、甲野 善紀氏の体の使い方は、大学の先生などの研究者の方もびっくりするようなものが多いとのこと。


例えば、人は重いものを持ち上げようとすると、持ち上げた瞬間は足の裏にもっとも大きな力がかかります。


ところが甲野氏が、重いものを持ち上げると、持ち上げた瞬間、足の裏の圧力が逆に下がるそうです。物と一緒に浮き上がっているような感じだそうです。


甲野氏いわく「昔の人は畑仕事で使う鍬や、木を切るための斧のような重いものを、どうやれば重く感じずに仕事ができるようにするか、を考えていたために、そういう体の使い方ができていたが、現代人はそういった体の使い方の知識や経験を受け継いでおらず、西洋から入ってきた、体の使い方や常識で対応しているから、この動きができないのだ。」とのこと。


体の構造や、つながり・連動性を見ずに、個々の箇所だけを見ていても、体の本当のところはわからないということです。


手の形をある形にすると、横隔膜が上にあがりにくくなるので、呼吸が早まらず、緊張しにくくなったり、恐怖で息苦しくならなくなったりする・・・という話など、まだまだ私たちも知らない、体のさまざまなことを教えてくれるので、こういったこともぜひ知っておきたいとことですね。


最強の整体師になるために、古武術の研究もする。


活法などとも共通する、体の秘密を知る一助になるポイントなので、これもぜひ、しっかりと勉強しておきたいところです。


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