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いろいろな整体術その10.筋膜への施術(ロルフィング・筋膜リリースなど)

整体術といっても、実は非常にたくさんの手法・流派などがあります。


揉むようなもの、骨や関節にアプローチするもの、足ツボ療法に見られる、直接問題のある箇所を触るのではなく、離れた位置を触って改善を促す方法、神経などにアプローチする方法など様々。


加えて、中国発祥の技や日本で開発されたもの、アメリカや欧米発のものもあり、それぞれに特徴や長所・短所があります。


ここでは、それらの中から代表的なものを少しだけ紹介していきたいと思います。


 
いろいろな整体術その10.筋膜への施術


人間の体は筋膜という膜に覆われています。


筋繊維の束が筋膜という膜に覆われたものが筋肉ですが、筋膜は別に筋肉だけを包んでいるわけではありません。


骨や内臓器官、血管、神経など身体のあらゆる構成要素を筋膜は包み込んでおり、それぞれの場所に適正に位置するよう支えています。つまり、私たちの身体は、全身が筋膜という容れ物で中身を傷つけないように包まれているといってもいいのです。


そして、筋膜はこれだけ体の至る所に存在しているものなだけに、ここに問題が発生すると、体に様々な障害をもたらします。


例えば、筋膜はコラーゲン組織でできていることもあり、伸びたり縮んだり、硬くなったり軟らかくなったりと、変形します。


そのため、ケガや緊張、ストレス、または長時間体を動かさないでいると、筋膜は短くなったり、硬くなったり、周囲の他の筋膜と癒着したりします。それが筋肉を収縮させ、骨格の歪みを生み出すことがあります。


また、筋膜は身体の中にたまった老廃物や外から入ってくる栄養分を出し入れするフィルターの役割もしているので、筋膜が癒着すると老廃物が蓄積し、むくみや疲れなどの不調を感じやすくなるともいわれています。


それ故、この筋膜の緊張をとったり、短くなった筋膜を伸ばしたり、癒着した筋膜をはがしたりすることは、体の不調を改善するためにも重要です。


整体術にも筋膜に対する施術方法がいろいろありますが、これらをおさえておくことも優秀な整体師になるためには大切になってくるでしょう。


 
筋膜の状態を改善する方法は、持続的な圧をかけて伸ばす方法や、マッサージのようなぐいぐいとほぐすような方法、ストレッチなどを行って改善していく方法などがあります。


オステオパシーの中にある筋・筋膜リリースというテクニックは、持続的な圧をかけたり、縮んでいるのとは逆側、つまり両側に引っ張るような力をかけたり、施術者の手の温度などを使って、筋膜の状態を改善していくテクニックです。


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筋膜に持続的な圧をかけていると、筋膜が餅のよう、というか、ガムのよう、というか、そういう感じでビヨ~ンと伸び始めます。


人によって、1,2分で伸び始める人もいれば、5分、10分圧をかけ続けてようやく変化が出始める人もいます。


それらを上手く見極めながら改善していくのが、この筋膜リリースというテクニック。非常にソフトな手法になります。多少時間がかかることが多いですが、患者さんにも負担の少ない方法といえるでしょう。


一方、もっと短い時間で改善していくためには、グイグイと筋膜をほぐしていく方法があります。「筋膜マッサージ」とか、「筋膜ほぐし」とか、「筋膜ストレッチ」とか、人によっていろいろな呼ばれ方をしています。


なかでも、カイロベーシックから出ている



「筋膜グリッピング」というDVDの鈴木先生の説明は非常にわかりやすいので、筋膜への施術などを一通り勉強したい方には、なかなかオススメかな、と思います。


ただ、比較的強い力でほぐしていくので、患者さんの中には痛みを感じる人もいるかもしれません。施術者も、もしかしたらこのテクニックを使って何人も施術をしていくと、結構、ぐったりするか可能性もあります。


うまく使っていく必要がありますね。


 
筋膜リリースのように力をあまり使わず、しかも、時間を短縮したいのなら、ASTR(アスター)という方法を使ってみるのも良いかも。


痛みの臨床に役立つ手技療法ASTR―軟部組織へのシンプルで効果的なアプローチ


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患者さんにも動いてもらいながら、細かく体の各部位をストレッチしていくことで筋膜・筋肉の状態を改善していく方法です。


結構、体のいたるところの施術方法が解説されているので、こういう方法を知っておくのも、なかなか役立つかと思います。


 
あと、筋膜への施術を行う方法を「ロルフィング」ということもあります。ロルフィングを行う施術者のことをロルファー。自分の手・肘・腕などを使って、圧力と熱を患者さんの身体に加え、萎縮した筋膜を伸ばし、硬化した筋膜に弾力を与え、癒着した筋膜をはがしていくことで、筋肉や腱、靭帯などの柔組織を解剖学的に正しい位置に戻していきます。


筋膜への施術を体験したい方、勉強したい方は、このロルフィングという方法を勉強してみるのも良いかもしれません。


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ボディワーク入門―ロルフィングに親しむ103のテクニック


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足の裏が痛い理由が実はあごのところの緊張が原因だった、なんてことは、整体師なら一度は経験したことがあるとは思いますが、これも筋膜のつながり(筋膜リレーション)によって起こっている現象であったりします。


筋膜のことも勉強して、しっかり施術をしていくこと。これも、やはり重要なポイントかな、と思います。


整体院の中には、施術の9割をこの筋膜への施術が占めているところもあります。なかなか使える方法なだけに、しっかり勉強していきたいところです。


筋膜マニピュレーション実践編―筋骨格系疼痛治療


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