・肩こり
・首こり
・腰痛
・ぎっくり腰
・膝痛
・坐骨神経痛
・首痛(寝違え・むちうち等)
・肘痛
・手首痛
・手足のしびれ
・頭痛
・偏頭痛
・股関節痛
・四十肩・五十肩
・背中痛(背部痛)
・椎間板ヘルニア
・肋間痛
・顎関節症
・足がむくむ
・冷え性
・猫背
・側湾症
・不定愁訴
・めまい
・耳鳴り
・高血圧
・下痢・便秘
・足裏の痛み(足底筋膜炎)
・不妊症
・生理痛・生理不順
・月経前症候群(PMS)
・摂食障害(拒食症・過食症)
・頭蓋骨矯正
・骨盤矯正
・小顔矯正
・O脚矯正
・ダイエット
・ウエストダウン
・バストアップ
・美脚
整体術といっても、実は非常にたくさんの手法・流派などがあります。
揉むようなもの、骨や関節にアプローチするもの、足ツボ療法に見られる、直接問題のある箇所を触るのではなく、離れた位置を触って改善を促す方法、神経などにアプローチする方法など様々。
加えて、中国発祥の技や日本で開発されたもの、アメリカや欧米発のものもあり、それぞれに特徴や長所・短所があります。
ここでは、それらの中から代表的なものを少しだけ紹介していきたいと思います。
いろいろな整体術その14.PNF
PNFという方法があります。PNFとはProprioceptive neuromuscular facilitation の頭文字をとったもの。日本語に訳すと「固有受容性神経筋促通法」といいますが、わかりやすくいうと、病院のリハビリの現場などで使われているテクニックになります。
軽く負荷をかけた状態で動作を行ってもらうことで、深部の筋肉や神経を刺激し鍛える方法です。
この方法は整体術というよりも、リハビリテクニックとして知られている方法なので、整体師にはあまりなじみがありません。
どちらかといえば理学療法士、作業療法士といった人にはなじみの方法です。ただ、当然、整体師もこの方法を知っておくに越したことはないでしょう。
脳梗塞などの脳の障害をきっかけに、体が麻痺を起こすと、体を動かせなくなるのでそれに伴って筋力が落ちていき、ますます体の状態が悪くなっていきます。
そこで、このPNFテクニックを使って、リハビリを行い、筋力やその筋肉を動かすための神経の働きを回復させていきます。体を良くしていくための方法だけに、整体師もこの方法は覚えておいた方がよいと思います。
理学療法士・作業療法士といったリハビリトレーナーの人たちが使っているテクニックをなぜ整体師も覚えるべきかというと、整体師は骨格などの問題も見て改善を行っていくことができるため、より患者さんの体を早く良い状態にできるからです。
このPNFのテクニックだけを使って患者さんに頑張ってもらう場合と、先に骨格の状態を整えたり、内臓や筋肉の状態を整えてから、PNFのテクニックを使うのでは、圧倒的に後者の方が患者さんも早く良くなります。
理学療法士・作業療法士という人たちは、どうしても理学療法が一番素晴らしいと思い込みがちなため、整体師の使う整体術に興味を持つ人があまりいません。
そのため、運動療法だけで患者さんの体の回復をはかろうとする傾向にあります。
しかし、どう考えても運動だけでがんばるよりも、骨格の問題なども解決した方が体も動かしやすくなるし、体の状態の回復も早まります。
また、後頭骨仙骨療法(頭蓋仙骨療法)や内臓マニピュレーションなど、整体術の中には人間の持つ自己治癒力を高める方法が数多くあるので、こういった方法も使っていけば、PNFなどの方法だけを使うよりも、回復も早まり、元の正常な体の状態に近づけていくこともできるでしょう。
ま、本当は理学療法士・作業療法士も整体術などで使われる骨格の矯正・骨盤の矯正などができるようになることが望ましいのですが、あまり現状では期待できないので、整体師の方が通常の整体術に加えて、こういったリハビリでも使われるPNFのテクニックを覚えた方が早いのではないかと思います。
整体術に加えて、このPNFのテクニックが使えると鬼に金棒。より患者さんの体を早く良くできるし、当然、結果が出せるようになるので、よりリピーターを獲得できたり、あそこは良いという評判が立って、口コミによる患者増も見込めるでしょう。
理学療法士・作業療法士の方が整体術などの民間療法を軽視しがちなのと同じように、整体師もPNFのようなテクニックを軽視しがちです。
ここは、整体師の側が、先にこういった方法を勉強して、施術の一部に取り入れてみるのが良いかと思います。
そうすれば、きっとより患者さんのためになれる治療家に近づいていくのではないでしょうか。
各種施術に使える注目メソッド! Tsuji式 PNFテクニック入門